●先日、相川でJR系のテナント管理会社の人たちとミーティングをした。来年3月から新潟駅の南口広場(新潟市所有)で、毎週土曜日にテント店を出し、佐渡の物産を販売してほしいという依頼を受けて、相川方面の仲間たちとともに、企画や要望なりを意見交換しようという趣旨だった。そう、このイベントは今年もやったことだ。ボクも柿渋衣料雑貨を売った。しかし、結果は思わしくなかった。交通費も考慮すれば赤字のことが多かった。相川チームも10月までの間に数回しか出店しなかったし、赤泊の裂き織りを持ち込んだHさんだけがかろうじて売り上げていたが、彼女は、数年前まで新潟の大手デパートにも出していたからその顧客を持っていたからだという。そしてやはり、「来年からは、やり方を工夫せんとつらいわなぁ」と言っていた。佐渡モンだけでなく村上など県内遠方から“義理”出店したところも長続きはしなかった。ともかくあきれるほど人の流れがないのである。さて、どうするか? みんなで話し合ったが妙案は出ない。「これってホントは佐渡市役所や観光協会がやることじゃない?」との思いを痛感。
●佐渡の産品を島外に売り出すことは本当に難しい。単発的なイベントで好成績を収めることはあっても蓄積されず、継続もされないから大きなチャネルが開かれることはない。S社のように、佐渡市の期間限定の補助を得て島内だけでなく都内オフィス街に出店しているところもあるが、ブレイクしている話は聞かない。現場を見てのボクの感想は、前にもここの記事に書いた。通販はどうか? いっとき次々立ち上がった佐渡産品のサイトも次々とつぶれている。残って、経営的になりたっているのは3社もあるかどうか……。個店・個別業者はもっと悲惨だ。かくいうボクも、そうした企図で立ち上げた地域商社(事業協同組合)も、解散手続きに踏み切った。
●そもそも、佐渡の産品で、いったい何が売れるのか? トキ認証米が好調だと関係者は強調するが、市場を抑えるだけの数量が確保できているとは思えない。酒? 水産物? 農産加工食品? 乳製品? 工芸品? 海洋深層水?……ブランドになっているものは何もない。みんなが新商品開発というが、そう簡単にできるものではない。「地産地消」というコンセプトが双刃の剣になる。それは、せいぜい流行の「安全・安心」というキャッチフレーズを使うぐらしかない(本当かどうかは別にして)。うまくいったとしても「志ある作り手から、志ある買い手に」という「志産志消」の小さな市場にならざるを得ないのだ。日本社会はそこまでハイブローではない。むしろ基本に戻って、全体を見渡して、「地産地商」とか「地産地工」を考えねばというのがボクの持論。だれも聞いちゃくれないけど……。
●今、佐渡では寒ブリが豊漁だともっぱらの噂。でも、佐渡の店には出回ってないねとも。多くが築地に直送されているらしいとも聞く。でもブリ漁関係者には久々の朗報ではあっただろう。さて、そのブリが佐渡ブランドで売れるかというと、これも難しい。富山の氷見が一番だ。富山は昔から名古屋と結ばれた中京文化圏であり、正月には富山のブリが名古屋方面からひぱりだこになるという歴史がある。佐渡は、ブリを食べこなす食文化が遅れていたのだから、ブランドを支えるストーリーがないのだ。リクルートのジャラン編集部のプロデュースで作られた佐渡のご当地グルメ(決して佐渡のB級グルメとはいわない)「ブリカツ丼」 が奮闘しても、佐渡の人はやや冷やかである。地元で盛り上がったり、定着したりしないものがブランドになるはずがない。
●さて、来年、佐渡の産品は、いやその商売はどんな展開を見せるのだろう? ちゃんとデータを、持ち寄りながら、広い視野でアイデアを出してくれる人の話を聞いてみたいものである。年末が近づくと、どうも「来年展望」みたいな、おおざっぱで無責任な話になってしまう。これは反省……
●先日、相川でJR系のテナント管理会社の人たちとミーティングをした。来年3月から新潟駅の南口広場(新潟市所有)で、毎週土曜日にテント店を出し、佐渡の物産を販売してほしいという依頼を受けて、相川方面の仲間たちとともに、企画や要望なりを意見交換しようという趣旨だった。そう、このイベントは今年もやったことだ。ボクも柿渋衣料雑貨を売った。しかし、結果は思わしくなかった。交通費も考慮すれば赤字のことが多かった。相川チームも10月までの間に数回しか出店しなかったし、赤泊の裂き織りを持ち込んだHさんだけがかろうじて売り上げていたが、彼女は、数年前まで新潟の大手デパートにも出していたからその顧客を持っていたからだという。そしてやはり、「来年からは、やり方を工夫せんとつらいわなぁ」と言っていた。佐渡モンだけでなく村上など県内遠方から“義理”出店したところも長続きはしなかった。ともかくあきれるほど人の流れがないのである。さて、どうするか? みんなで話し合ったが妙案は出ない。「これってホントは佐渡市役所や観光協会がやることじゃない?」との思いを痛感。
●佐渡の産品を島外に売り出すことは本当に難しい。単発的なイベントで好成績を収めることはあっても蓄積されず、継続もされないから大きなチャネルが開かれることはない。S社のように、佐渡市の期間限定の補助を得て島内だけでなく都内オフィス街に出店しているところもあるが、ブレイクしている話は聞かない。現場を見てのボクの感想は、前にもここの記事に書いた。通販はどうか? いっとき次々立ち上がった佐渡産品のサイトも次々とつぶれている。残って、経営的になりたっているのは3社もあるかどうか……。個店・個別業者はもっと悲惨だ。かくいうボクも、そうした企図で立ち上げた地域商社(事業協同組合)も、解散手続きに踏み切った。
●そもそも、佐渡の産品で、いったい何が売れるのか? トキ認証米が好調だと関係者は強調するが、市場を抑えるだけの数量が確保できているとは思えない。酒? 水産物? 農産加工食品? 乳製品? 工芸品? 海洋深層水?……ブランドになっているものは何もない。みんなが新商品開発というが、そう簡単にできるものではない。「地産地消」というコンセプトが双刃の剣になる。それは、せいぜい流行の「安全・安心」というキャッチフレーズを使うぐらしかない(本当かどうかは別にして)。うまくいったとしても「志ある作り手から、志ある買い手に」という「志産志消」の小さな市場にならざるを得ないのだ。日本社会はそこまでハイブローではない。むしろ基本に戻って、全体を見渡して、「地産地商」とか「地産地工」を考えねばというのがボクの持論。だれも聞いちゃくれないけど……。
●今、佐渡では寒ブリが豊漁だともっぱらの噂。でも、佐渡の店には出回ってないねとも。多くが築地に直送されているらしいとも聞く。でもブリ漁関係者には久々の朗報ではあっただろう。さて、そのブリが佐渡ブランドで売れるかというと、これも難しい。富山の氷見が一番だ。富山は昔から名古屋と結ばれた中京文化圏であり、正月には富山のブリが名古屋方面からひぱりだこになるという歴史がある。佐渡は、ブリを食べこなす食文化が遅れていたのだから、ブランドを支えるストーリーがないのだ。リクルートのジャラン編集部のプロデュースで作られた佐渡のご当地グルメ(決して佐渡のB級グルメとはいわない)「ブリカツ丼」 が奮闘しても、佐渡の人はやや冷やかである。地元で盛り上がったり、定着したりしないものがブランドになるはずがない。
●さて、来年、佐渡の産品は、いやその商売はどんな展開を見せるのだろう? ちゃんとデータを、持ち寄りながら、広い視野でアイデアを出してくれる人の話を聞いてみたいものである。年末が近づくと、どうも「来年展望」みたいな、おおざっぱで無責任な話になってしまう。これは反省……
